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Macquarie Harbour
マクウォリー・ハーバー
タスマニア西部、ゴードン川河口の入り口。
タスマニアの西岸に位置する。木材と鉱物の輸出港として使われ、旅行者の間ではリゾート地としても知られている。
1815年にキャプテン・ジェームズ・ケリーが探検し、当時のニューサウスウェールズ総督であったマクウォリー総督にちなんで名づけられた。1816年に最初のヒューオン松の伐採許可が出され、19年に湾の入り口が測量され、標識がたてられた。湾への入り口は「地獄の門」Hell's Gateと呼ばれ、危険なことで有名であったが、現在では観光の目玉のひとつである。
1822年にはセトルメント島(現在のセアラ島Sarah Island)に監獄が建てられ、ホバートから囚人が送り込まれた。監獄として利用されていた1922年から34年の間には、ここで85人が死亡した。この監獄は、1846年から47年にかけても使用された。1926年から歴史的記念物に指定されている。また、ここの港はジョージ・ロビンソンの探検の本部ともなり、南西部に残っていたアボリジナルたちが一斉に駆り集められた。その多くはここで死亡することになった。1899年、灯台が地獄の門への入り口、ソレル岬Cape Sorellに建てられた。多くの労働力を投入して作られた防波堤は1900年に完成し、その中には水路が掘られている。また、湾の南東部に流れ込むゴードン川は、観光客によく知られている。
山崎雅子1001