オーストラリア辞典
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Mackay

マカイ


クィーンズランド中東部、ブリスベンの北975キロに位置する。
人口:44,880(1996)、35,361(1981)、14,762(1954)、6,132(1911)、4106(1886)、340(1868)。
 


 1860年にパイオニア川Pioneer Riverを発見し、牧場を建設したキャプテン・ジョン・マカイ(1839-1914)にちなんで名づけられた。かつては先住民Yuwibaraの居住地であった。町は1862年10月に設立され、すぐにサトウキビ栽培が始まった。サトウキビ栽培には「カナカ」(メラネシア人)労働力が1906年まで利用された。1867年に最初の製糖工場が設立された後、多くの工場が設立された。1869年に自治体となり、1903年にはタウン、1918年にはシティーになった。1922年に鉄道が開通し、39年には巨大な砂糖ターミナルの建設とともに、港湾施設が整備された。1969年から後背地で石炭の開発が進み、ヘイ・ポイントHay Pointに石炭輸出施設が完成した。1983年にはダルリンプル・ベイの石炭ターミナルがオープンした。これは2,500万トンの取り扱い能力を持ち、日本などに石炭を輸出している。町の中心部は歴史的な景観の保存と再生が図られており、20世紀初頭の町並みが見られる。ロックハンプトンとダウンズヴィルの間では最大の都市であり、東部クィーンズランドの中心都市として多くの都市機能が集積している。モーテルの数も多く、クィーンズランド縦断中に滞在するには格好の町である。現在、砂糖生産が主要な産業であるが、牧牛や石炭業も重要である。

 藤川隆男0902