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Lake Eyre
エア湖
南オーストラリア北東部に位置するオーストラリア最大の塩湖。
探検家エドワード・エアの名を取って1860年にゴイダーG.W.Goyderが名づけた。湖の西岸はアラバナArabana、東岸はディアリーDiyari(Dhirari)のアボリジナルの居住地であった。エアはこの湖の南岸に1840年到達し、トレンズ湖Lake Torrensから続いているものだと結論づけた。これに対してバビジB.H.Babbageとピーター・ウォーバトンPeter Warburtonは、1858年に2つの湖の間を通過し、また地図も作成して2つの湖は続いていないと反論した。エア湖の北部は1860年ウォーバトンが探検し、湖岸の大部分は1874-1875年に、ルイスJ.W.Lewisによって地図に描かれた。マディガンMadiganに率いられた空中からの調査が1922年と1929年に行われた。1949年から50年にかけて多量の降水があった。1964年にはドナルド・キャンベルDonald Campbellが湖の干上がった塩の湖底で、ブルーバード号によって地上での最高速度記録である時速649キロを出した。エア湖は、一般的に水のない塩の平原であり、10年に1度、周囲からの水の流入があり、湖が満水になるのは50年に1度といわれる。最近では1974年に満水となった。1度水で満たされると干上がるまでに2年間ほど時間が必要になる。
氏久智・藤川隆男0503