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Kyabram
カイアブラム
ヴィクトリア中北部、メルボルンの北200キロ、州境に位置する。
人口:5,738(1996)、5,414(1981)、2,137(1947)、391(1891)。
地名は「密林」というヨタヨタYota-Yota(Yorta Yorta)アボリジナルの言葉に由来すると言われている。最初のヨーロッパ人の入植は1840年代であり、大規模な入植は、州河川及び水供給委員会State River and Water Supply Commissionによる農地の再分配(各40ヘクタール)によって1909年に開始された。ゴールバーン川の水を利用した灌漑地域が1913年から整備され、大部分は果樹園となった。協同組合による果物缶詰工場が1922年に建設され、果物保存工場とソース工場が1930年代に設立された。しかし、EU結成によるヨーロッパ市場の喪失や、缶詰食品の需要の低下により、協同組合は民営化され、1983年には缶詰に加工果物を供給する工場も閉鎖された。89年に工場は再開したが、生産を他の食品に多様化させている。1954年に自治体となり、1973年にタウンとなった。1976年には非営利の野生動物保護公園がつくられた。灌漑を利用した果樹栽培、酪農などが盛んで、多くの退職者が暮らす町である。
菅原潤哉・藤川隆男0103