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Kwinana
クウィナーナ、クワナーナ
西オーストラリア南西海岸部、パースの南43キロ、ロッキンガムの北東に位置する。
人口:15,674(1996)、12,355(1981)、3,269(1961)、163(1947)。
大都市パースの南に位置する、工業コンビナートや港などから成る工場地帯。1922年、火事によって難破した船クウィナーナ号にその名は由来している。クウィナーナは、キンバリー地方のアボリジナルの言葉で「若い女性」を意味する言葉に由来すると言われている。白人の入植以前はニュンガー(Wajuk)のアボリジナルの居住地であった。1830年代にヨーロッパ人の植民が開始され、1937年に町が公示された。しかし、1951年から工業コンビナートが作られるまでは、静かなリゾートの町であった。BHPによる1954年の鋼棒工場建設を皮切りに、石油や潤滑油、鉄、アルミニウム、ボーキサイト、ニッケルなどの精製・精錬工場が次々に誕生した。このコンビナートは州の主要な工業の中心であるが、工業の発展にともないコックバーン・サウンドCockburn Sound周辺では公害も起きている。最近、港には100万トンの小麦貯蔵施設が建設され、新しい港のランドマークになっている。
遠藤貴弘・藤川隆男0203