Kojonup
コウジョナプ
西オーストラリアの南西海岸部、パースの南256キロに位置する。
人口:1,035(1996)、986(1986)、1,102(1981)、388(1947)、800(1911)、94(1881)
地名はニュンガーのアボリジナルの言葉で、「食べられる球根の地」または「石斧を産する地」を意味するkogynupに由来するといわれる。1837年アルフレッド・ヒルマンは、アルバニーからヨークを経由してパースに至る道を調査中、アボリジナルに導かれてここで涸れることのない湧き水を発見した。同年コウジョナプ・スプリングKojonup Springは小さな軍隊の基地となったが、翌年軍はヴァスへ移動した。1838年土地が小農民のために開放されたが、1840年まで測量もされず、買い手もつかなかった。1840年エドワード・エアが羊を引き連れてこの地を通ったが、有害な植物のために多くの羊を失った。
1840年代には再び小さな軍隊の基地が建設される。1845年のバラックは今も残り、博物館として利用され、ナショナル・トラストの指定を受けている。最初に穀物の収穫が始まったのは1850年である。1850年代の主要産業の1つはカンガルーの皮の輸出であった。この時期、パースとアルバニーを結ぶ郵便の馬の交換場所として重要になった。1863年には最初の学校、1868年には最初のホテルが建設された。1870年ジョン・フォレストがアデレイドへの旅の途中、当地へ4日間泊まっている。最後の郵便馬車が走ったのは1888年、翌年には鉄道が開通した。カタニングとの間の鉄道は1907年に開通した。1920年代から過リン酸塩とツメクサが生産性の改善に役立った。1948-66年、連邦科学・産業研究所CSIROが農業実験センターをグレン・ロシGlen Lossieに設立した。現在は穀類と羊毛が主要産業である。
左近幸村1101