Kilmore

キルモー

　投機家のウィリアム・ラトリジWilliam Rutledgeが生まれ故郷のアイルランドの地名にちなんで1841年にこの名前をつけた。1824年にヒュームとホヴェルが通過した。スクオッターが1837年頃から入植し、ヴィクトリアのもっとも古くからある町の1つとなった。白人の入植以前はワイワルングWoiwurung(Wuywurrung)のアボリジナルの居住地であった。

　1842年に土地の売却が始まり、1849-50年にタウンの測量が行われた。また、1850年代にはゴールドラッシュが起こり、町は発展した。メルボルンの外ではヴィクトリアで最初のローマ・カトリックの教区が1854年に設置され、1856年に自治体となった。メルボルンからシドニーへの幹線道路が1858年に建設され、キルモーは主要な途中下車地となった。これに続く1860年代には、裁判所などの公共建築物が建てられた。マウント・ウィリアムには、ヴィクトリアで最も重要なアボリジナルの石器の採取地があった。

　菅原潤哉・藤川隆男0103