Katherine

キャサリン、カサリーン

　ジョン・マクダウアル・スチュアートが、1862年に、川を発見し、彼の友人の娘にちなんで名づけた。1872年には、大陸縦断電信線がこの地点で川を横断した。ノーザンテリトリーで最初の土地のリースが、キャサリン川沿いのスプリングヴェイルで、1876年から始まった。ここに1879年にアルフレッド・ジャイルズの屋敷が建てられたが、これは今も残るノーザンテリトリーで最も古い建造物である。アルフレッド・ジャイルズは、2,000頭の牛と12,000頭の羊を連れて、1877年に南オーストラリアを出発し、ここに牧場を作った。ここから町は成長する。1917年にパイン・クリークから鉄道が敷設された。1926年にキャサリン川に橋がかかり鉄道はさらにバーダムBirdumまで延長された。

　CSIROの実験農場が1952年に建設された。ニミラクNitmiluk（キャサリン峡谷）国立公園が1963年に設定された。同年に建設された食肉処理施設が1969年に火事で焼け落ちたが、現在は再建されている。

　キャサリンはキャサリン峡谷へ約30キロの地点にあり、北部ノーザンテリトリーの交通の要衝でもある。ノーザンテリトリーで第3の規模を誇る町であり、地域の中心地である。歴史的にもアボリジナルの集団の領域が重なる場所であり、周辺地域はアボリジナルの集会が行われる場所が多くあった。周辺地域は、おそらくYangmanあるいはJawoynのアボリジナルが主に居住していた。

　安井倫子・藤川隆男0503