オーストラリア辞典
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Katanning

カタニング


西オーストラリアの南西海岸部、パースの南東295キロに位置する。
人口:4,035(1996)、3,771(1986)、4,413(1981)、2,546(1947)、123(1891)。


 地名は「おいしい水」を意味するニュンガーNyungaのアボリジナルの言葉kartanup 、あるいは「出会う場所」を意味するkartannin に由来するといわれる。この地域はスターリング総督とジョン・ロウによって1835年に探検された。1889年、パースとアルバニーの間に鉄道が開通するのにともない、町は成長した。1888年からピース兄弟Piesseはこの地に投資し、製粉所、ワイナリー、電力や水道設備を建設した。鉄道開通に伴い土地の売却が行われた。

 デイジー・ベイツは1903年頃にこの地を訪れ、アボリジナルの状態について報告した。1912年にはアボリジナルだけのための学校が設立されたが、アボリジナルとヨーロッパ人のトラブルの結果、彼らはCarrolup保護区、後にはモー川Moore River保護区へと移住させられた。カタニング発展連盟は1903年、南北に走る2本の鉄道を連結することを提唱し、1907年に完成した。復員軍人入植計画により1945年からは好況になった。1950年代の農業研究と羊毛価格の高騰により景気は非常によくなった。1974年にはクリスマス島の人々が入植してきた。現在周辺地域では肉、羊毛、穀物類の生産が盛んである。西オーストラリアで最大の家畜市場があり、多くのバイヤーが訪れる。ピースの残した多くの建物の他に、1896年建築のタウン・ホールは町を象徴する建築として姿をとどめている。

 左近幸村1101