Kapunda
カパンダ
南オーストラリア南東部、アデレイドの北東29キロに位置する。
人口:2,195(1996)、1,622(1986)、1,340(1981)、1,119(1966)、2,167(1911)、1,805(1901)、2,540(1866)、1,898(1861)。
地名の接頭辞は、アボリジナルの言葉で「水」を意味するkapiに、接尾辞は「そこ」を意味するugunta、あるいは「大地」を意味するundoにそれぞれ由来すると言われ、まとめて、「跳ねる水」という意味であるといわれる。おそらく、泉のことを指していると思われる。白人の入植以前は、ガーナあるいはNgadjuriのアボリジナルの居住地であったと思われる。
1842年にオーストラリアで初めて銅が発見され、1844年にグレイト・カパンダ銅山が開かれた。1845年に鉱夫用の泥造りの住居が、1848年にはレンガ製の換気坑が作られ、それぞれ現在でも存在する。40年以上に渡って、約7万トンの銅が採掘された。 この町は1860年代に最盛期を迎えた。1859年にクレア・カスル・ホテルが建設され、1860年には鉄道が開通した。バプティスト派の教会が1866年から67年にかけて建築され、1868年にはオーストラリアで初めてクロケットの試合が行われた。70年代初頭には人口が1万人に達し、22のホテルを抱えるなど、南オーストラリアで第2の都市となった。また1876年には、ローンボール用芝生が南オーストラリアで初めて設置された。しかし、繁栄を支えた銅山は1888年に洪水のために閉鎖された。現在、町は地域のサーヴィス・センターとなっており、旧銅山は町の観光資源として活用されている。
藤岡真樹0601