Jerilderie

ジェリルデリー

　地名は、「アシの茂る所」という意味のアボリジナルのウィラージューリーの言葉に由来すると思われる。白人の入植以前はウィラージューリーのアボリジナルが居住していた。入植は1840年代に行われたが、町の歴史は、1858年にジョン・パウエルが家、店、宿屋を建設したことに始まる。政府の定住地が翌年約3キロ離れた場所に建設されている。1865年には、官報に掲載され、初めて土地が販売された。1865年頃からは、牛に代わって牧羊が盛んになり、町は牧場建設の労働力を提供した。1868年に公立学校が、1869年に裁判所が設立された。1873年には初めて小麦が収穫された。1884年には小麦粉工場や鉄道が建設され、1889年には地方自治体となり、郡と合併した。

　この町は、ブッシュレンジャー、ネッド・ケリーに1879年に乗っ取られており、オーストラリアの民間伝説において特別な場所である。彼らは警察を制圧し、300人の人質をとって町を2日間占拠し、銀行などを襲った。

　新村祐規0102