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Inverell
インヴァレル
ニューサウスウェールズ北東部、シドニーの北670キロに位置する。
人口:9,378(1996)、9,734(1981)、9,712(1971)、5,131(1911)、1,212(1881)、177(1861)。
ニューイングランド地方の中央部、マッキンタイアMacintyre川の辺に位置する町。スコットランドのゲール語の「白鳥が集う場所」という意味のinver-ellにちなんで、アレクサンダー・キャンベルが名づけた。この地域はアボリジナルのマリーMurriの居住地であった。キャンベルは1835年ピーター・マッキンタイアによってニューイングランドの探検に送られ、翌年インヴァレルに定着した。タウンは1853年に設立されたロス家の店を中心に始まり、1858年には測量が行われた。1871年オーストラリア初のスズ鉱山が開かれ、1872年には地方自治体となった。1875年にはコープス・クリークCopes Creekでダイアモンドが発見され、その後1922年まで採掘が行われた。また1886年裁判所が設立され、1901年モーリーからの鉄道が開通するなど、タウンはますます発展していった。1979年には周りのタウンをとりこんでインヴァレル郡がつくられた。現在この地方では、羊毛・肉牛とともにワイン葡萄と果物が生産され、鉱物や宝石用原石も採掘されている。この地方はブルー・サファイアの世界最大の産地であり、インヴァレルは「サファイア・シティ」とも呼ばれている。
新村祐規・藤川隆男0503