Horsham

ホーシャム

　イングランドのサセックス州の町に地名は由来する。白人の入植以前は、ウェンバウェンバのアボリジナルの土地であった。1836年にトマス・ミッチェルによってオーストラリア・フィーリックスと記述された地域にある。1841年に牧場が建設され、商店や郵便局は1849年に開設された。土地測量は1854年に行われたが、1871-72年に、この地域の土地が中小農民に開放されるまでは、ほとんど発展しなかった。町をマーク・トウェインは「床のように平らな平原に位置する」と描写している。

　町の人口は1873年には300人程度であったが、1881年ごろまでに5倍に増加し、この一帯の約20,000人の人々にサーヴィスを提供するようになった。小麦生産の拡大にともない、1873年には小麦粉の製粉所が、1872年にはメイ・アンド・ミラー社によって農業用機械の工場が設立された。1879年に鉄道が開通し、1882年にはバラとなり、町の整備が進められた。1880年代に水道が完備され、今世紀に入るとウィンメラの中心地となった。1932年にタウンとなり、1949年にはシティとして公示された。1968年にヴィクトリア小麦研究センターが設置され、1976年にはコンテナ輸送のためのヴィクトリアの最初の地域運送センターが開設された。ロンガーノング農場が1862年に造られ、1889年に設立された農業大学の一部となった。1892年にH.F.タッカーが理想郷としてHorsham No.2とWondah Eastとを造ったが、どちらも行き詰まり、1894年に政府に引き継がれた。

　氏久智・藤川隆男0403