Hastings

ヘイスティングズ

　もとはキングス・クリークKing's Creekと呼ばれていたが、1860年頃に、イギリス・サセックスの町の名、あるいはインド総督の名にちなんで現在の名前となった。ヘイスティングズの町は首都メルボルンの東南の郊外に位置し、以前ここにはアボリジナルのBoonwurungが居住していた。1798年にヘイスティングズのあるウェスタンポートはジョージ・バスが探検した。1840年にキャプテン・バクスタが入植し、1860年にタウンが創設された。ウェスタンポートの漁業の中心として栄え、クリブ・ポイントには海軍基地が1933年に置かれた。1960年頃までにはこの地方の農産物の集約場となった。バス海峡における油田の発見以来、ヘイスティングズでは、ウェスタンポートの他の地域と同様に、工業化が進んでいる。クリブ・ポイントやロング・アイランド・ポイントには、石油精製などの石油関連施設が設けられている。また最近は、観光も重要な産業になっている。

　安井倫子・藤川隆男0403