オーストラリア辞典
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Harden-Murrumburrah

ハーデン=マランバラ


ニューサウスウェールズ中東部、シドニーの西342キロに位置する。
人口:1,750(1996)、2,070(1981)、2,727(1954)、2,851(1933)、1,620(1881)、182(1871) 。


 地名はアボリジナルの言葉に由来し、「2つの水の湧く場所」を意味する。この地域はもとはウィラージューリーのアボリジナルの居住地であった。マランバラは、1882年以降の公式名で、それ以前はマリムブーラMurrimboolaと呼ばれた。1824年のヒュームとホヴェルの探検により、付近一帯の地域が牧畜に利用されるようになった。1854年に金が発見され、ゴールドラッシュが2年後に始まった。これを契機に1858年に町が官報で告示され、分譲区画が売りに出された。1860年に郵便サーヴィスが始まり、製粉所が建設された。1862-63年に最初の学校が、1868年にセント・メアリ・カトリック教会が建てられる。1891年には地区最初のバター工場が建設される。1877年に鉄道センターとしてマランバラ・ノース(現ハーデン)が設置される。このバーデンの名は鉄道の測量官の名を取ったものである。1890年にマランバラ自治体が形成され、隣接するハーデン入植地がその区の1つとなる。 1900年代初め頃までには、マランブラよりもハーデンの方が商業地域として大きく成長した。現在この地域では、穀物やカノーラ油、果物が生産され、日本のナシnashi pearも栽培されている。旧スクール・オヴ・アーツの建物(歴史博物館)では歴史的な展示が見られる。

 宮崎章・藤川隆男0303