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Hamilton
ハミルトン
ヴィクトリア南西部、メルボルンの西290キロに位置する。
人口:9,248(1996)、10,054(1966)、5,786(1933)、1,197(1861)。
スコットランドのハミルトン公爵の名前に由来を持つ街。白人による植民活動以前は、複数のアボリジナルの領域が重なる場所であり、豊かな自然の与える資源を利用して、定住に近い生活が営まれていた。
トマス・ミッチェルが1836年に探検を行い、1838年から植民活動が開始された。地域のアボリジナルの抵抗は激しく、相方に犠牲者が出たことが記録されている。副総督ラ・トローブは、先住民保護区を設定し、先住民の虐殺を妨げようとしたが、効果はなかった。1850年に町の用地測量が行われ、続く1851年には名前が決定し、「ハミルトン」としての発展を開始していくことになる。1859年に地方自治体が成立する頃までには、学校、教会など主要な施設が整った。1863年にはバラとなり、拡大を続けた。さらに、19世紀末にはドイツ人植民者も定住する。1928年にタウン、1949年にはシティとなる。1971年になると、当初は羊の病気を中心に治療を行う獣医診断所が開かれた。現在は、牧畜地帯の重要なサーヴィス・センターになっている。
遠藤貴弘0501