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Greenough
グレナフ
西オーストラリア中西海岸部、パースの北400キロに位置する。
人口:103(1947)、524(1901)。
王立地理学協会の会長であるジョージ・グレナフにちなんで、1839年にジョージ・グレイはジェラルトンの南を流れる川をグレナフ・リヴァーGreenough Riverと名づけた。白人による入植以前は、先住民Amanguの居住地であった。グレナフ平原は1852年に放牧地帯として植民され、後に豊かな小麦栽培地帯となるが、さび病、1872年の竜巻と1888年の洪水によって牧草地帯に戻った。その名残として製粉所の跡が多数存在する。1860年代にはこの地域には約1,000の農場が存在し、もっとも繁栄した時代であった。グレナフ川の川辺に立つ町は、グレナフと名づけられ、1860年には学校、1861年にはグレイズ・ストア、1863年にはハンプトン・アームズ・ホテルなどの建物が建造された。1863-1868年には囚人によって刑務所と警察所が建てられた。現在の人口はわずかであるが、1980年以降、こういった古い建造物は観光スポットとなる。町の中心部の11の建物はナショナル・トラストが管理し、観光客に開放されている。
遠藤貴弘1001