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Great Lake
グレイト・レイク
タスマニア中央部高原地帯に位置する。
グレイト・ラグーンGreat Laguneと呼ばれた時期もあった。オーストラリアでは、ラグーンは浅く、範囲のはっきりしない池や湖のことを指す。1817年にジョン・ボウモントJohn Beaumontがこの地に最初に到達した。アイスランドの探検家でもと死刑囚であったヤーゲン・ヤーゲンセンJorgen Jorgensonが、1826年この地域の探検のために派遣され、湖南端の牧草地帯を発見した。1911年から1914年には、湖の南に小規模のダムが建設され、これは湖の水位を上げてウォダマーナ・エイWaddamana A発電所へ送水するためであった。この発電所からリスドンの亜鉛精錬所に電力が供給される計画が立てられていた。1914年には政府がこの事業を引き継ぎ、1916年には発電機が稼動した。1922年、1967年、1982年にダムの水位を上げることに成功し、1949年には、ウォダマーナB発電所も完成した。グレイト・レイク電力開発計画が1957年に発足し、水流を北方のポーティナの方に変更し、ここにタスマニア最初の地下発電所の建設がはじまった。また、湖にはマスが放流され、主要な生産地になっている。
安井倫子1001