オーストラリア辞典
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Grampians

グランピーアンズ


ヴィクトリアの中西部、メルボルンの北西約260キロに位置する。


 グランピーアンズ山脈はグレート・ディヴァイディング・レインジの最西端を構成し、ヴィクトリア山脈the Victoria Range、セラ山脈the Serra range、ウィリアム山脈the Mount William rangeの3つの山脈からなる。アボリジナルの言葉ではギャリーウェドGariwerdと呼ばれる。白人の入植以前は、おそらくJardwadjaliのアボリジナルの居住地であった。

 1836年にトマス・ミッチェルによって探検され、スコットランド高地地方のグランピーアンズ山脈にちなんで名づけられた。

 グランピーアンズ国立公園はヴィクトリア最大の公園で、狭谷や滝のある砂岩の絶壁に100種類をこえる天然のランやヒース、ユーカリ、アカシア、シダなどの植物が生えている。また多くの鳥類だけでなく、珍しい野生のネコやネズミなどが見られる。

 1840年にスクオッターによる入植がはじまり、41年にチャールズ・ホールが入植し、彼にちなんでホールズ・ギャップHalls Gap が命名された。トルゥーパーズ・クリークTroopers' Creekには、ロウブから上陸した中国人を阻止するために、警察のキャンプが1850年代に設置された。地域では多くのアボリジナルの壁画が見つかっている。1880年代にこの地域の砂岩に注目が集まり、メルボルンの多くの建物の建築に用いられた。この後、この砂岩を輸送したトラムを利用した観光も始まり、1907年からグランピーアンズは森林局の管理下に入った。

 西海孝龍0501