Gold Coast

ゴールドコースト

　「ゴールドコースト」という名前は、1959年にシティができる際に観光客を誘致するため命名されたもので、それ以前はサウス・コーストとして知られていた。1770年にジェームズ・クック、1799年と1802年にマシュー・フリンダーズがこの沿岸を航海し、1822年にジョン・ビングルがブロードウォーターthe Broadwaterへの入り口を発見した。ヨーロッパ人による入植以前はバンジャラングのアボリジナルの居住地であった。1828年から29年にかけて、ポイント・デンジャーPoint Dangerに軍事駐屯地がおかれた。1842年からは木材の伐採が行われたが、本格的な入植は行われなかった。1868年の公有地売却法により、ニューサウスウェールズとの境界付近の地域での入植が進んだ。1869年にサウスポートSouthportの測量が行われた。メイン・ビーチMain Beachとブロード・ビーチBroad Beachは1870年代の初めに官報に掲載され、同じ時期にバーリー・ヘッズBurleigh Headsも測量された。1880年代には、クィーンズランドの総督は夏期をネラング川Nerangの邸宅で過ごした。1883年に最南端のクーランガタCoolangattaが測量された。サーファーズ・パラダイスSurfers Paradiseの発展はこの頃に始まるが、それが本格化するのは第2次世界大戦後である。ネラングからクーランガタへの鉄道が1903年に開通した。1948年にはサウス・コーストがタウンとなり、1959年にシティ・オヴ・ゴールドコーストとして再編された。1950年代に建築制限が緩和され、建築ラッシュが起こった。1952年、オーストラリアの動物について研究を行うため、バーリー・ヘッズの動物学者デイヴィド・フリーによって動物保護区が開設された。1980年代の末には、オーストラリアで初の私立大学、ボンド・ユニヴァーシティが開学した。

　津田博司0702