オーストラリア辞典
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Forster-Tuncurry

フォスタ=タンカリー


ニューサウスウェールズ北東部海岸、シドニーの北312キロに位置する。
人口:15,943(1996)、9,261(1981)、3,687(1971)、2,266(1954)、1,077(1933)、330(1901)。


 フォスタの地名は、元ニューサウスウェールズ首相で、土地担当大臣であったウィリアム・フォスタに由来する。グレイト・レイクス郡の行政の中心地で、ウォリス湖Wallis Lakeへの入り口に位置する双子都市。南側にフォスタ、北側にタンカリーがある。白人の入植以前は先住民Worimiの居住地であった。

 1818年にオクスリーがこの地域を訪れ、ウォリス湖を命名した。1830年代にはホンリが入り、木材を伐採したが、その際先住民に大きな被害を与えたと思われる。1856年に現在の町の場所にウィリアム・ゴドウィンが入植したのが、町の始まりである。集落の場所は、1869年にはミニンバMinimbahとして測量されたが、1870年にはフォスタ村として官報で公示された。1870年代には製材所が設立され、学校や教会もオープンした。80年代にはカキの養殖が始まっている。タンカリーとはアボリジナルの言葉に由来し、「多くの魚のとれる場所」の意味である。1875年まではノース・フォスタとされていた。1880年代に教会や郵便局がオープンし、1893年に正式に村となった。

 両タウン間に橋が架けられたのは1959年であった。それ以前は、1890年代には手こぎのボート、1922年からはフェリーが両タウンを結んでいた。ウォリス・レイク・フィッシャマンズ協同組合はニューサウスウェールズで最も大きな魚の卸し会社のひとつである。1960年代以降は、観光業、漁業、カキの養殖が主要な産業となっている。毎年4月に国際鉄人トライアスロン競技会が開かれることでも知られている。

 藤川隆男0403