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Fadden, Arthur William
ファデン、アーサー・ウィリアム
1894-1973
インガム、クィーンズランド生まれ。
地方党政治家、連邦首相(1941)
アイルランド移民で警察官であった父ジョンと、同じくアイルランド移民の母アニーの長男として、インガムに生まれた。公立学校で教育を受けた後、事務員として働き、タウンズヴィルの会計事務所のオーナーとして成功を収めた。1932-35年地方・進歩国民党から立候補し、クィーンズランド立法議会の議員となり、1936年には地方・進歩国民党から生まれた地方党から連邦議会に当選した。
1939年にメンジーズが統一オーストラリア党の新しいリーダーになった際に、連立を組んでいた地方党の党首、アール・ペイジは異議を唱え、メンジーズを支持するファデンらとの間で党内抗争が起こった。抗争の結果、ペイジは党首の座を追われ、ファデンが党首となった。ファデンはメンジーズ内閣のもとで財務大臣に指名された。1941年に統一オーストラリア党の分裂でメンジーズが辞職すると、一時ファデンが連立政権のリーダーになり、連邦首相となるが、在職期間は1ヵ月であった。
政権から遠ざかった後も、ファデンは地方党の党首を続け、1949年から1958年の退職までメンジーズ内閣のもとで財務大臣と首相代理を務めた。
藤川隆男・小山明日香0704