Exmouth

エクスマウス、エクスマス

　多くのオランダの航海者がこの付近を訪れ、フランスのボーダンも探検したが、1818年、フィリップ・パーカー・キングがマーメイド号で町の東に広がる湾を調査したとき、湾に海軍のエクスマウス子爵の名をつけたのが(Exmouth Gulf)町の名前となった。地域への恒久的な入植が始まったのは1899年からである。この地域はThalanyjiのアボリジナルの居住地であった。第2次世界大戦時には連合国軍の潜水艦の基地となった。1943年日本軍機がここを攻撃した。油田の調査は1951年に始まった。1953年油田がラフ・レインジRough Rangeで見つかったが、商業用には十分ではなかった。しかし、このことが油田調査に対する関心を呼び起こし、1950年代後半にはこの地域で多くの探索が行われた。1959年にはクルマエビ漁が始まった。町は合衆国・オーストラリア共同通信基地の軍人や労働者のための居住地として1963年に設立された。しかし、アメリカは1990年代の初めに撤収し、現在、オーストラリア海軍が基地の一部を使用するだけになっている。現在は漁業と観光業が盛んである。

　左近幸村・藤川隆男0103