Donaldson, Mary
ドナルドソン、メアリー
1972−
ホバート、タスマニア生まれ。
デンマーク皇太子妃(2004−)。
オーストラリア一般家庭の出身だが、デンマーク皇太子フレデリックと結婚し、デンマーク皇太子妃となる。
両親はスコットランド出身で、1963年にオーストラリアに移住。父親は数学者。オーストラリア南部タスマニア島の港町ホバートに、1972年2月5日に生まれ、1994年タスマニア大学University of Tasmaniaで法律と商業の学位を得る。その後、DDB Needham、MOJO Partner、Rapp Collins Worldwide、Young and Rubicam、Love Branding、Belle Propertyなど多くの会社で会計職や営業職に従事するが、シドニーの広告代理店で働いていた2000年に、シドニー・オリンピックの観戦に来たデンマーク皇太子フレデリックとシドニーのパブ、スリップ・インSlip Innで知り合う。2002年からコペンハーゲンに移り、マイクロソフト社の現地法人でプロジェクト・コンサルタントを勤めながら、デンマーク語の学習など皇太子妃となる準備を進め、2004年5月14日にVor Frue Kirke(聖母教会)でフレデリック皇太子と結婚式をあげた。オーストラリア人として初めて、欧州王室の一員となった。
夫のフレデリック皇太子は女王マルグレーテ2世の長男であり、そのデンマーク王室は世界でも開かれた王室として知られるほど、様々な点で革新的な面を持つ。伝統にとらわれない開かれた姿勢は、次男ヨアキム王子の結婚に際しても見られ、話題を呼んだ。相手は5歳年上の香港人アレクサンドラ・マンレイで、それまでは投資会社の副部長をしていた女性である。2人は香港のパーティーで知り合い、1995年に結婚。1999年にはニコライ王子、2002年にはフェリックス王子が生まれている。
デンマークなど、欧州統合の流れに埋没しかねない小国では、国の顔として王室の存在が見直されている。国民は王室の政治介入や無駄な出費に敏感で、国民の支持を得なければ生き残っていけないという事情もあり、メアリーの結婚には王室・国民両方からの期待がかかっている。メアリーの人気は、オーストラリアでも絶大なものがあり、多くの共和主義者も賛辞を惜しまない。
桶谷香奈0604