オーストラリア辞典
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Dampier, William

ダンピア、ウィリアム


1652-1715
サマセット、イングランド生まれ。
航海士。


 オーストラリアに関する報告をイギリス人として最初に出版し、その存在を世に広めた航海士。

 ダンピアは、私掠船に乗って太平洋を横断し、ティモールやフィリピンにたどり着き、1688年にオーストラリア西海岸のキング・サウンドKing Soundの近くで3カ月を過ごした。そして、イギリスに戻るとそこでの経験を書いた書物A New Voyage Round the Worldを著した。この本は、先住民の後進性、海産物の不足、奇妙な植物相・動物相などを強調したものであったが、人々にオーストラリアへの興味を抱かせたという点で、その功績は大きい。

 この書物のおかげで、彼はイギリス海軍の探検船ロウバック号Roebuckの船長に任命されることとなった。ダンピアは、喜望峰回りでオーストラリア東海岸を目指そうとしたが、西海岸のシャーク湾に到着した時点で、それ以上は進めなくなった。そのため、ニューブリテンを発見したことを除いて、新たな発見をほとんどすることはできなかった。帰路はさらに厳しい状況となり、南大西洋のアセンションAscension島の近くでついに沈没した。

 ダンピアは、帰国後軍事裁判にかけられ、船を指揮するのには不適格であるという判断が下された。その後は、1703年から1707年の間にも、南太平洋への悲惨な冒険をし、1708年から1711年には、キャプテン・ウッズ・ロジャーズの水先案内人として、世界周航を果たしている。

 新村祐規00