Dalby

ドルビー

　名前は、イギリス、マン島の村の名にちなんで名づけられた。白人の入植以前はBarunggamのアボリジナルの居住地であった。1841年にマイオール・クリーク牧場が設立され、1842年から川の渡し場に村ができた。1854年に測量が行われ、町として発足した。1863年には自治体となった。1868年4月に鉄道が開通し、その後、ここで5本の鉄道線が交差するようになった。

　1880年代から90年代にかけての相当の期間、ドルビーはいわゆる「無風選挙区」として知られ、ベル一族がこの小さな選挙区を支配していた。大牧場が支配的であり、ベル一族やジェイムズ・テイラーJames Taylorがとりわけ有力であった。

　第2次世界大戦後、復員軍人による稠密入植が推進された。1950年代に乾燥地帯での農業の技術が開発され、大農法、機械の導入、新種の作物などにより北部丘陵の黒土地帯へと農地が拡大した。現在ではこの地域がクィーンズランドの小麦生産の3分の1を担っている。ハイウェイの結節点であると同時に、典型的な農村のサーヴィス・センターである。歴史的に有名な場所は「クロッシング」と呼ばれる所である。1841年にここにヘンリー・デニスがキャンプを設け、マイオール・クリークの渡し場となり、後に周囲に町が成長した。クリテリオン・ホテルのあたりがその場所である。

　安井倫子・藤川隆男0303