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Cowra Outbreak
カウラ暴動
第2次世界大戦中にニューサウスウェールズのカウラの第12捕虜収容所で起きた、1,105人の日本人捕虜による脱走未遂事件。
1944年8月5日の早朝、捕虜たちは収容所に火をかけ、バットなどの間に合わせの武器を持って有刺鉄線の柵を破壊し、収容所からの大脱走を試みた。378人の捕虜たちは周辺へと逃亡したが、9日後には全員が殺されるか再逮捕された。最終的に231人の日本人捕虜と4人の看守が死亡し、100人以上の捕虜と3人の看守が負傷したが、市民に犠牲者は出なかった。また、多くの自殺者が出たことから、この大脱走は「生きて恥をさらすより死すべし」という東条英機の言葉に影響されているのではないかと考えられている。
この事件については、Dead Men Rising(1951)や、『カウラの暴動』(1967)、Break-out!(1965)などの多くの本が日豪両国で出版されており、現在でも人々の記憶に強く残っている。
新村祐規0901