Coffs Harbour(旧Corff's Harbour)
コフス・ハーバー、コフス・ハーバ
ニューサウスウェールズ北東部の都市、シドニーの北558キロに位置する。
人口:22,177(1996)、16,020(1981)、7,188(1961)、2,966(1947)、1,114(1911)。
地名は、1847年にこの湾を発見したジョン・コーフJohn Korffに由来する。白人の入植以前はGumbainggirの先住民が居住していたと思われる。1861年に町の測量が行われたときに、Korff's Harbourからの名前の変更が行われた。スギの伐採地となり、一時は木材の搬出港としてはオーストラリア最大になった。1865年から1878年のあいだ、危険な水路に抗議する船長によるボイコットが続いたため、港は閉鎖された。灯台が築かれ、1878年には活動が再開された。1881年にはじまったサトウキビの栽培は、霜に悩まされ、輸送上の問題が起こったために失敗に終わった。1886年、タウンとなる。1914年、港の安全性を高めるために防波堤の建設に着手したが、1915年に鉄道が開通すると、船舶数は減少していく。1975年、港で最後の船積みが行われる。1929年、バナナの栽培が本格的にはじまり、オーストラリアのバナナの主要な生産地となった。1957年、郡が誕生し、1987年に、タウンと郡が統合されシティとなった。
現在のコフス・ハーバーは、大きな漁港であり、魚やエビ・カニなどが大量に水揚げされている。また、オーストラリアにおけるバナナの約半分が、ここで栽培される。観光業も発展し、ホエール・ウォッチングの中心の1つであり、バナナの観光用プランテーション、ビッグ・バナナは有名である。近くに数々の国立公園もある。
戸渡文子00