オーストラリア辞典
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Chinchilla

チンチラ


クィーンズランド南西部、ブリスベンの西294キロに位置する。
人口: 3,247(1996)、3,092(1981)、3,336(1966)、272(1891)。


 地名は、アボリジナルの「マオウヒバ」という意味の言葉である。アボリジナルにとって重要な場所である。バンヤの実のできる頃多くのアボリジナルがこの付近に集まり、大規模なコラボレを行った。現在はスポーツ大会が開かれる。1840年代にヨーロッパ人の入植が始まり、集落も生まれた。1864年までにヒラウチワサボテンが広がり、1926年にこれを食する虫サボテンガcactoblastisが南アメリカから導入され、サボテンガを養殖する実験農場が町の近くに設けられた。サボテンガによって1935年までにサボテンの根絶に成功した。町の8キロ東には、この虫を記念するホールがある。1878年、鉄道が開通。1910年以降は、小規模な酪農が盛んになったが、1960年代には衰退していった。1942年と56年の大規模な洪水の後、ビジネスの中心地は高地へと移された。

 藤村あい・藤川隆男0303