オーストラリア辞典
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Charters Towers

チャータズ・タウアズ、チャーターズ・タワーズ


クィーンズランド中東部、ブリスベンの北1,386キロに位置する。
人口:8,893(1996)、7,208(1986)、6,823(1981)、7,914(1976)、6,978(1933)、15,037(1911)、4,597(1891)、943(1876)。


 町の名は、金鉱監督官の名前Chartersと岩山という意味のtorsを結合したものと言われる。「ザ・ワールド」という異名があった。白人の入植以前はGugu-Badhunのアボリジナルの居住地であった。1871年12月に初めて金が発見されてゴールドラッシュを引き起こし、クィーンズランド第2の都市となった。金鉱の人口は1873年が4,300人、1886年が11,500人、1899年が26,780人であった。砂金の鉱床は1つもなく、1880年代半ばには150以上の鉱山が採掘され、立抗は地下900メートルまで掘られた。1870年代、地元向けの肉牛の生産が盛んになった。1882年に鉄道が開通した。1890年には100以上の鉱山会社があり、1891年から96年にかけてクィーンズランドで最も大きな金鉱であった。1886年に鉱山労働者組合が設立され、町は労働運動の中心地となった。1899年に世界で初めて労働党から首相となったアンドリュー・ドーソンは、1893年にこの地域で当選している。裁判所や政府庁舎など、多くの後期ヴィクトリア様式の建物が残っている。シティとなったのは1909年である。1899年から金の産出量と人口が減少し始めた。40年間で金額で2,500万ポンド、重量で218トン以上の金が産出された。第2次世界大戦時には、町の周辺に米豪の空軍基地が建設された。1970年代から80年代には、歴史的建築物の修復と観光業の成長が重要となった。ニューサウスウェールズ銀行(1880)、シティー・ホール(1891)、旧オーストラリア・ジョイント・ストック銀行(1891)、郵便局(1892)などが代表的な建物として保存されている。

 津田博司0802