オーストラリア辞典
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Burnie

バーニー


タスマニア北西部、ロンセストンの152キロ北西、ホバートの北西326キロに位置する。
人口:19,134(1996)、20,368(1981)、14,201(1961)、7,235(1947)、305(1881)。


 この地域はヴァンディーメンズランド会社の所有地であり、バーニーという地名は、会社の代表、ウィリアム・バーニーWilliam Burnieの名にちなんでつけられた。1798年にフリンダーズとバスが沿岸を探検し、初期の頃は、イーミュ・ベイ(エミュ湾)Emu Bayと呼ばれていた。広大な土地がヴァンディーメンズランド会社に交付され、1829年に村がブラックマンズ・ポイントに設置され、島の北西部へのアクセスポイントとして発達した。1830年代には木材を中心に扱う港となった。周辺の土地は1842年に開放され、町の測量も行われた。1842年にはバーニー・インが建てられ、1847年から1900年までの酒類販売の認可を得た。町で最も古い建物である。1866年タウンとなるが、町の開発はあまり進まなかった。1871年にビショフ山でスズが見つかったことによって、町は急速に発展した。1878年には、鉱山からのトラムが開通し、以降スズを主に扱う港となった。また銀も捻出されるようになった。1884年には鉄道が敷かれ、1886年から90年にかけては防波堤も建設された。1938年にはパルプ・製紙工場が建てられ、木材を活かした産業が行われるようになった。その後、製紙工場が拡張され、コンテナ船の停泊設備も整えられるなど港も拡大し、タスマニアで最も重要な港の1つとなっている。現在バーニーは、サマセットSomersetの一部を含むシティである。

 山崎雅子・藤川隆男0303