Bunbury
バンブリー
西オーストラリア南西部、パースの南180キロに位置する。
人口:24,945(1996)、23,031(1986)、21,749(1981)、13,186(1961)、2,587(1901)、66(1848)。
ヨーロッパ人が植民する前は、先住民ニュンガーの土地であった。名前は、スターリング総督によって、この地域を探検し1836年にパースに到着した、バンブリー陸軍中尉B.H.Bunburyにちなんで名づけられた。初めは、ポート・レシュナルトPort Leschenaultとして知られていた。レシュナルト入り江はボーダン探検隊の一員、フランス人生物学者ルイ・ドゥ・フレイシネイによって1803年に名づけられた。イギリス人が植民を始めたのは1830年代である。コリー川Collie Riverとプレストン川Preston Riverは、この入り江に流れこんでいる。アレクサンダー・コリーとプレストン陸軍中尉は1829年に、この地域について報告した。翌年、測量長官ジョン・ロウが調査し、仮設の陸軍キャンプが建てられたが、すぐにこれは撤去された。その数年後、本格的に入植が始まった。アメリカの捕鯨者たちが、クーンバナ湾Koombana Bayに宿泊し、開拓農夫たちに市場を供給した。バンブリーの調査に続いて、1836年に町は区画され、名前がつけられた。オストラリンドから多くの入植者が定着することで、町の人口は増大した。そして、1871年に自治体となった。1842年に西オーストラリアで最も古い聖マルコ教会がピクトンPictonの近くに建てられた。ボイアナップBoyanupからの木材を運ぶ鉄道は、1891年に開通している。パースからの鉄道は1903年に開通した。1950年代から砂に含まれる重金属の採取が重要な産業となり、1980年代からはアルミニウム産業が重要性を増している。1979年にはシティとして公示され、現在(1996年)、西オーストラリアで6番目に大きな都市となっている。
バンブリーは穏やかで温暖な気候を持ち、冬(7月)の間の平均気温は9.1℃から16.7℃の間である。夏(1月)は、16.5℃から27.5℃である。また、年間平均降水量は838ミリである。鉱物性の砂、アルミニウム、小麦、材木、粘土、化学製品、食用油、ワインの輸出の中心でもある。町の中には、ポイント・モア灯台、ビッグ・スワンプ動物園、イルカ発見センターがある。イーディス・カウアン大学Edith Cowanのキャンパスも存在する。
田中沙依・藤川隆男0603