Bridges, William Throsby

ブリッジズ、ウィリアム・スロズビー

　スコットランドのグレノック生まれの軍人。父親は海軍士官であった。ブリッジズはロンドンのニュークロスの海軍学校とカナダのロイヤル・ミリタリー・カレッジで教育を受けたが、後者についてはその課程を全うしなかった。1879年、彼は家族に従ってニューサウスウェールズに移民した。1885年にニューサウスウェールズ常備軍に入隊するまで、公務員として働いた。イギリスの騎兵隊として数カ月間ボーア戦争に従軍したが、熱病のためイギリスへ送還された。1909年、彼は最初のオーストラリア参謀長官となった。数カ月後にイギリスへ戻り、帝国参謀本部でオーストラリアを代表した。1911年、ブリッジズはダントルーンにロイヤル・ミリタリー・カレッジを設立し、1914年まで自ら指揮官として留まった。オーストラリア陸軍の監察長官として、第1次世界大戦勃発時に、オーストラリア帝国軍を立ち上げ、陸軍少将の地位に任命されて軍を指揮した。彼の部隊は1915年4月25日にアンザック・コウブに最初に上陸した。1915年5月15日、ブリッジズはモナシュ・ヴァリーで負傷し、3日後エジプトの病院へ向かう途中で死亡した。死の前日ナイトの爵位を授かった。彼の亡骸はオーストラリアの首都に埋葬された。

　見国裕也0501