オーストラリア辞典
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Brewarrina(Bree)

ブレウォリナ(土地の人々はブリーと呼ぶ)


ニューサウスウェールズの北西の町、シドニーの北西807キロに位置する。
人口:1,113(1996)、1,445(1971)、804(1933)、1,137(1911)、344(1881)。


 地名はアボリジナルに由来し、「アカシアの木が育つ場所」という意味である。バーワン川沿いに位置する。この地域に居住していた先住民Wayilwanは、石製のしかけ作り、魚をとっていた。これは現在でもバーワン川で見ることができる。1839年にヨーロッパ人による入植が始まった。1859年ウィリアム・ランデルのジェミニ号の到着後、河港としての重要性に注目が集まった。1861年に測量され、1863年にタウンとして公示された。1870年代には、ダーリング水系の最上流に位置する、羊毛を積み出す重要な河港として発展した。メカニックス・インスティチュートやホテル、銀行などが開設され、学校も設置された。また、コブ・アンド・コウの駅馬車の拠点も置かれた。現在、河港の面影はもはやないが、周辺の牧羊地帯のサーヴィス・センターとしての機能を果たしている。1872年築の裁判所、1889年完成のオールド・ブリッジ、1879年築のクライスト教会など興味深い建築物もあるが、最も珍しいのはバーワン川の堰の下流に位置する、アボリジナルが用いた石造の魚をとるしかけである。先住民たちは、春に川を登る魚をこのしかけで大量にとらえていた。各地から多くの先住民がこの時期には集まり、その数は5,000人に達したという。

 藤川隆男0403