Branxton-Greta
ブランクストン=グリータ
ニューサウスウェールズ中東部の町、シドニーの北約175キロに位置する。
人口:3,734(1996)、2,485(1976)、861(1901)、1,751(1891)、657(1881)。
1820年代に、ジェイムズ・バズビーがカークトンで土地の交付を受け、ブドウの木を植えた。1828年には、ジョージ・ウィンダムが土地を購入し、1830年代にダルウッド・ハウスを建設して、そこに最初のブドウの木を植えた。これらが地域の主要産業となるブドウ栽培の始まりである。白人の入植以前はアワバカルAwabakalのアボリジナルの居住地であった。1841年に、主要な土地所有者が、ブラック・クリークBlack Creekの村の建設計画を依頼した。隣接する村は、1842年に測量が行われ、イングランドのカンバーランドの地名にちなみ、グリータと名づけられた。1848年に、土地が区画され、ブラック・クリークと呼ばれたこの地域に、イングランドのノーサンバーランドの地名にちなみ、ブランクストンという村名が与えられた。1862年には、アンヴィル・クリークAnvil Creekで石炭の採掘が始まる。同年に、鉄道が開通している。1874年に炭鉱が開かれ、この地域のガス製造業が発達した。1878年から1881年に、国教会系のセント・ジョン教会が建設され、1888年には、裁判所が建てられた(1969年に閉鎖)。1880年以降は、グリータでも炭鉱が発展した。1900年以降、多くの炭鉱が生まれては消えている。第2次世界大戦中にグリータに設けられた陸軍の駐屯地は、戦後に移民居住施設として使われるようになった。
ハンター・ヴァリーの南方に位置するこの地域は、ワイン醸造、炭鉱、酪農の町として知られる。平日でも多くのワイナリーが開放されており、旅行者が自由に試飲を楽しむことができる。その数はあまりに多く、1日ですべてを回ることは不可能である。現在はセスノック市の一部である。
戸渡文子00