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Boxer Rising
義和団事件(1900)
日清戦争後の列国進出に中国では排外運動が高まり、とりわけ義和団と称する宗教団体の活動が盛んであった。1899年末には、イギリス人宣教師の殺害事件が起こり、翌年6月には、義和団が北京・天津間の鉄道を切断し、各国の大使館は孤立した。これを受けて、日本を中心とする列強8ヵ国連合軍が北京に進撃し、混乱を収拾した。
イギリスは、ボーア戦争に忙殺され、大量の派兵が困難であった。オーストラリアは、ヴィクトリアとニューサウスウェールズ植民地から、軍艦とともに志願兵460名を派遣したが、わずかな人数にもかかわらず、苦境にある本国への積極的援助として歓迎された。ほとんど戦闘に参加しなかったオーストラリア兵の犠牲者は6人にとどまり、1901年に撤兵した。
酒井一臣00