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Bowen
ボウエン
クィーンズランド中東部、ブリスベンの北約1,170キロに位置する。
人口:8,985(1996)、7,663(1981)、5,160(1961)、2,619(1933)。
ポート・デニソンPort Denisonを開いたG.E.ダルリンプルが、クィーンズランドの最初の総督であるジョージ・ボウエンにちなんで1861年に名づけた。その時、この地域にいた先住民はYuruの人々であったが、多くの先住民が牧場になる土地を占拠するために殺害された。ジェームズ・クックによる調査の後、1859年にはヘンリー・シンクレアがこの地域を探検し、ポート・デュソンと命名した。1860年には、ポート・デュソンがクィーンズランド北部海岸の最初の港となり、内陸への家畜の陸揚げや生産物の積み込みが行われた。1861年に、ポート・デュソンの内陸にある町として、クィーンズランド最北のタウン、ボウエンが成立し、1863年には自治体となった。1861年関税局が建設され、1881年には裁判所と警察署が設立された。産業面では、1865年にサトウキビ栽培が、1870年には70ヘクタールにも及ぶ綿栽培が開始された。鉄道の拠点、石炭と肉の輸出港である。また、グレイト・バリア・リーフなどを訪れる観光客の出発地点でもある。冬の平均気温は15.4℃-24.2℃、夏は24.5℃-31.2℃で、年間降水量は1,020ミリである。
遠藤貴弘・藤川隆男0403