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Bordertown
ボーダータウン
南オーストラリア南東部、アデレイドから南東へ274キロに位置する。
人口:2,237(1996)、2,138(1981)、1,315(1954)、742(1,911)、199(1881)。
アデレイドからヴィクトリアの金鉱へ向かうルートの上にある集落で、2つの植民地の境界線付近に位置することからこの名となった。かつては、ウェンバウェンバのアボリジナルの居住地であったが、1840年代からヨーロッパ人による入植が始まった。1851年にヴィクトリアからアデレイドへの金護送隊の宿泊地として整備されることになり、1852年に120区画が売却され、町が誕生した。1850年代には西部ヴィクトリア金鉱への物資の供給地として大きな発展を遂げた。1886年にアデレイド=メルボルン間の鉄道の一部として、アデレイドとの間に鉄道が敷かれた。町は農業地域のサーヴィス・センターとして第2次世界大戦以降も発展した。
南オーストラリアとヴィクトリアの境界線から20キロに位置するこの町は、現在州内で最大の地方行政区域であるタティーアーラTatiara郡の中心地である。またかつてのナインティ・マイル砂漠Ninety Mile Desertの一部で、クーナルピン・ダウンズCoonalpyn Downsの周縁部に位置する。
周辺地域は、地下水を利用しながら、主に穀物、牛肉、子羊、肉、羊毛、ワインなどを生産する。住民の生活は地下水の使用に依存している。また、ロバート・ホーク首相はこの町の出身である。
西海孝龍・藤川隆男0403