オーストラリア辞典
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Blackwater

ブラックウォーター


クィーンズランド中東部、ブリスベンの北西861キロ、ロックハンプトの西130キロに位置する。
人口:5,931(1996)、5,434(1981)、1,984(1971)、77(1961)、63(1949)、106(1911)。


 探検家ルドヴィグ・ライカートは1844年から1845年にかけてここで石炭を発見した。そのころ、ここにいた先住民は、ガンガルーの人々である。鉄道の就役にともない、町は1886年に区画された。町の名前はこの地方の泉の濁った色にちなんで名づけられた。石炭を採掘する最初の試みは1892年から1893年にかけて行われた。しかし、石炭生産は短期間で終わった。1958年から新たに試掘が行われるようになり、有力な炭田が発見された。その頃の人口は約25人であった。1967年に本格的開発が始まった。1983年から1984年にかけて人口は約8,000人にまで増大した。採掘方法には露天掘と地下での採掘があり、それによって輸出用の粘結炭とグラッドストン発電所用の石炭を生産している。1980年代初頭における採掘量は年700万トンであった。近くのYarrabeeにある炭坑は、オーストラリアで唯一の無煙炭炭坑である。石炭はすべて鉄道でグラッドストンへ輸送されており、町には炭坑を思い起こさせるものはほとんどない。日本の藤沢市と姉妹都市であり、日本庭園が1998年にオープンした。

 美谷吉孝・藤川隆男0403