オーストラリア辞典
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Beaconsfield

ビーコンズフィールド


タスマニア中北部、ホバートの北245キロ、ロンセストンの39キロ北西に位置する。
人口:1,014(1996)、898(1981)、1,028(1966)、806(1933)、2,618(1911)、5,020(1881)。


 テイマー川の西岸に位置する都市。当初はキャベジ・トゥリー・ヒルCabbage Tree Hillと呼ばれていたが、1877年に金が発見されるとブランディ・クリークBrandy Creekとして知られることになる。1879年に当時の総督であったフレデリック・ウェルドFrederick Weldが、イギリスの首相ベンジャミン・ディズレイリ(ビーコンズフィールド伯爵)に敬意を表して、町の名前をビーコンズフィールドと改名した。

 1804-1806年にはヨーク・タウンから北部にかけて植民が行われた。1820年代には石灰岩の採掘がこの地域で始まった。1869年には砂金が発見され、1877年には主要な鉱脈が開発された。これによってビーコンズフィールドはタスマニアで最も富裕な金山の町となる。1881年には53の会社が存在したが、全てタスマニア鉱山の所有者に吸収された。タスマニア鉱山は1877年から1914年の間に26トンの金を産出した。しかし、1914年に鉱山は閉山となった。1953年にはオーストラリアで最初にフッ素化物配合の水が供給された。1980年にはオーストラリア海洋大学がビューティー・ポイント(1996:人口1,194)に設立された。町で最も興味深い場所は、グラブ・シャフト博物館である。博物館はこの地域の金生産をメイン・テーマとしている。

 遠藤貴弘・藤川隆男0403