オーストラリア辞典
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bathing costume controversy

水着論争 



 20世紀初頭まで、男女とも競技用水着は、スカートなし、袖無しで、短めに脚を隠すものとされており、材質は細かく編まれたウールか薄い絹であった。しかし、これらはスイミングプールの中でのみ着用されたものであった。公衆のビーチではヴィクトリア朝的身体観の影響が見られた。20世紀初めにビーチでの昼の水泳が解禁された時、水着にはさまざまな規定が設けられた。男性は、以前裸で泳いでいたが、肩から膝までの水着、女性は短い袖のチュニックと膝丈のズボンといったツーピースが最低限として規定された。多くの場合、ビーチでは男女が分けられた。1906年のマンリーでは、男性にもスカートの着用を義務づけようとする動きがあった。

 このような公式の制限にもかかわらず、当時の新聞には、うっとりしている女性観客の前で泳いでいる、肌を露出した水着を着た男性や、太ももの半分の長さで、短く切ったチュニックを着て、コルセットやベルトで締め付けた腰を見せている女性の記事があった。その後、水着の規制は事実上守られなくなり、現在ではトップレスの女性もビーチで多く見かけられるようになっている。

 中西雅子00