Batemans Bay

ベイトマンズ・ベイ

　湾の名前は、1770年にキャプテン・クックによって、かれが仕えた船長ナザニエル・ベイトマンにちなんでつけられた。地名の's'は慣用的に後に地名に加えられたものである。もとはドゥアガのアボリジナルが居住していた。1797年にはジョージ・バスが探検を行っている。1821年に、ロバート・ジョンストンによってクライド川が再発見され、1828年に測量が行われ、入植が始まった。1859年に村の測量が行われ、蒸気船が定期運航するようになる。1860年にカキの養殖が始まり、1868年には製材所が操業を始めた。19世紀を通じて、製材業はこの地域の主要産業になった。1871年クライド川のフェリーの運行が始まり、町には警察署、学校、教会などが設置された。1942年にはここから少し南のトロール船が日本の潜水艦の攻撃を受けた。ベイトマンズ・ベイが本格的に発展したのは、キャンベラが拡大し、その海辺の保養地として注目されるようになった第2次世界大戦後である。1956年にクライド川に橋が架かり、交通の便ははるかによくなった。町には、キャンベラの人々の別荘が点在し、週末にはキャンベラからの観光客でにぎわっている。

　藤川隆男0403