Balranald

バルラナルド

　バルラナルドの名前は、この土地の最初の公有地管理官land commissionerであった。マクドナルドMacDonaldによってつけられた。「ラナルド家の村」village of the Ranaldsの意味で、ラナルド家はマクドナルドの一族であった。白人が入植する以前は、アボリジナルのウェンバウェンバが居住していた。彼らは町の西にある142エーカーの居留地に追いやられた。チャールズ・スタートとトマス・ミッチェルが、それぞれ1830年と1836年に、この地を訪れている。1840年頃から牧場が建設され、最初の永続的な入植は1845年に行われた。1848年に川の渡河地に、商店とインがオープンし、マクドナルドが町の場所を選定した。1851年にタウンが置かれ、官報で公示された。1860年代から1920年代にかけて、蒸気船による河川交通によって、町は重要な河川港となった。河川貿易は1870年代に全盛期を迎えたが、1926年の鉄道開通後、完全に衰退した。1882年から、郡に統合される1957年まで、自治体が置かれていた。現在この地域では、小麦栽培と牧羊が行われている。

　藤井秀明・藤川隆男0403