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Australian War Memorial
オーストラリア戦争記念館、ウォー・メモリアル
オーストラリアが参戦した戦争での死者を埋葬するために設立されたキャンベラにある国立の機関。グリフィン湖をはさんで国会議事堂のあるキャピタル・ヒルを望む、アンザック・アヴェニューの北端に位置する。
この記念館設立の責を担った戦史家、チャールズ・ビーンの「博物館であり、公文書館であり、そして聖堂でもある建物を」という構想は、オーストラリア帝国軍 AIF が兵士にカメラと日記を支給していたことで、現実のものとなった。記念館は1927年に設置が決まり、この機関は1941年に開設された。その中にはオーストラリアの戦死者の名前が刻まれた回廊と、無名戦士の墓がある戦死者追悼のための空間が設けられた。設立当初の目的は、第1次世界大戦で戦死したオーストラリア人を追悼することにあったが、第2次世界大戦とそれに続く朝鮮戦争や、マラヤ戦争、さらにヴェトナム戦争に至るまで、戦死者の追悼をするだけではなく、多岐にわたる記録の保存や展示もなされるようになった。展示室には戦時の記録、兵士の日記や軍服などの遺品から、写真映像や公文書などの貴重な記録が保管され、オーストラリア軍事史に関する資料を保存する機関として、オーストラリアの戦争研究に貢献している。キャンベラの観光名所の1つとしても有名である。
吉田祥子0401