Australian Capital Territory (ACT)

オーストラリア首都準州、オーストラリア首都特別区（エイシーティー）

　オーストラリアの首都キャンベラを内に含む、連邦の直轄領（準州）。白人の入植以前はおそらく先住民ナーリーゴウNgarigoあるいはNgunawalの人々の居住地であった。最初の入植者はチャールズ・スロズビーである。1908年の連邦議会において、ニューサウスウェールズ州のヤス=キャンベラYass-Canberra地域に、連邦の新首都が置かれることが正式に決まった。これは連邦憲法125条の規定に基づいた決定であった。1911年1月1日にニューサウスウェールズ政府から連邦政府にこの地域の一部が譲渡され、オーストラリア首都連邦直轄領が生まれた。連邦政府が港として使用するために、ニューサウスウェールズの海岸にあるジャーヴィス湾Jervis Bayも、1915年に連邦政府に譲渡され、飛び地として首都準州に組み込まれることになった。ジャーヴィス・ベイを除くACTの人口は、1996年に約306,400人であった。オーストラリアで最も都市化した地域であり、人口の多くはパブリック・センターあるいはサーヴィス部門に従事している。

　清水寿夫00