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Atherton
アサトン
クィーンズランド北東部、ブリスベンの北1,794キロに位置する。
人口:5,693(1996)、4,639(1986)、4,196(1981)、 2,527(1954)、1,186(1911)。
アサトン高原に位置する町。初めはプライアズ・ポケットPrior’s Pocketとして知られていたが、1870年代にこの地域に最初に入植したジョン・アサトンにちなんで命名された。白人の入植以前は、MbabaramあるいはDjirbalnganの居住地であった。1881年ころから材木伐採に来た者たちの宿泊地として町は始まり、ポート・ダグラスからハーバトンのスズ鉱山への交通路上の町として栄えた。1885年に測量されたときに、アサトンと名づけられた。中国人がこの地域の火山性の土壌で農業を行っていたが、1907年以降は借地期間満了により、中国人の人口は減少していった。ピーク時には中国人人口が1,000人を超えた。現在、町のはずれに中国寺院が残っており、それを中心としてチャイナ・タウンの復興が連邦政府の資金により進められている。中国人の耕していた土地は、第1次世界大戦後の復員兵の入植に用いられた。トウモロコシの貯蔵施設があり、それらの穀物をケアンズに輸送している。またピーナツの製造工場があることでも知られている。
田中穣・藤川隆男1202