Armidale
アーマデイル
ニューサウスウェールズ北東部、シドニーの北525キロに位置する。
人口:21,330(1996)、18,922(1981)、19,711(1976)、12,875(1961)、6,794(1933)、
2,187(1881)、547(1851)。
スコットランドの地名Armadaleにちなんで公有地管理官のG.J.マクドナルドが自分の所有地にその名をつけたことに由来する。白人の入植が始まったのは1830年代であり、それまでは先住民のカミラロイやアナイワンの居住地であった。ヘンリー及びウィリアム・デューメリック William Dumaresqが1835年牧場を作り、1839年にマクドナルドが入植地管理のために送られてから、村としての歴史が始まった。1840年代郵便局・学校や宿泊施設などがつくられた。1848年に測量がはじまり、1849年に正式に町として認められた。1856年にロッキー川での金の発見によって、町はますます発展していくことになる。1863年に自治体、1885年にはシティとなった。1883年にシドニーとの鉄道が開通し、1940年に空港が建設された。
この町の特徴として挙げられることは教育施設が非常に充実していることである。その代表的なものが1954年につくられたニューイングランド大学である。これはオーストラリアの州都や首都以外に設立されたユニヴァーシティとしては、最も充実している。町には他にも各種の学校が数多く存在している。1881年聖アーシュラ、1889年にレディーズ・カレッジ、1894年にアーマデイル・スクール、1928から1929年にティーチャーズ・カレッジが設立された。また教会も多くあり、1878年にセント・ピーターズ・アングリカン大聖堂が、1912年にはセント・メアリーズ・カトリック大聖堂がそれぞれ建設された。1889年築のインペリアル・ホテルや1880年築の郵便局も美しい。
農業面では羊毛、林業、酪農業、ジャガイモの栽培などが盛んである。ちなみにこの町出身の有名人としては、詩人のジュディス・ライト、芸術家のシアー・プロクターなどが挙げられる。町の中心部を貫くデューメリック川を底とする盆地の町は、ニューイングランドで最も美しい町の1つである。
藤川隆男1202