オーストラリア辞典
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Armed Services(Army)

軍隊(陸軍)



 植民地における初期の軍隊は、第1艦隊に随行した海軍の海兵隊からなっていた。1790年には、ニューサウスウェールズ軍団がそれにとって代わる。軍団は1810年までオーストラリアに駐屯したが、イギリスへ呼び戻された。1809年から徐々に、イギリス軍の第73連隊が到着し、ニューサウスウェールズ軍団と交代した。この後、イギリス陸軍が完全に撤退する1870年まで、植民地において大体4個連隊が軍務についた。元来、囚人監視が軍の主な業務だったが、法秩序の維持にも従事していた。

 それぞれの植民地は独自の軍隊を、小規模とはいえ保有していたが、オーストラリア連邦が成立する1901年に、それらは統合される。1911年には、キャンベラ郊外のダントルーンDuntroonにロイアル・ミリタリー・カレッジ(陸軍士官学校)が設立された。

 両世界大戦中のオーストラリアの主な軍務は、AIFによってなされた。その兵力は最大で40万に達した。その他の戦争には連邦の正規軍が派遣された。他の軍隊として、パートタイム志願兵からなるCMFが存在した。また、1911年には海軍(ロイアル・オーストラリアン・ネイヴィ)が、1921年には空軍(ロイアル・オーストラリアン・エア・フォース)が設立される。海軍は1981年の段階で17,000人を数え、一方空軍は1960年代で25,000人近くの人員から構成されていた。また、女性は医療業務以外では、1941年まで軍隊に入ることはできなかった。

 第2次世界大戦後以来、オーストラリアの軍隊は様々な抗争の解決のため送られることとなる。それらの抗争には、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争などが含まれていた。

 松田真00