オーストラリア辞典
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Anakie

アナキー


クィーンズランド中東部の町で、ブリスベンの北西947キロに位置する。
人口:現在約400人(1996)、78(1961)、96(1954)、52(1911)。


 この町の名前は、アボリジナルの言葉で「対をなす峰」を意味している。白人の入植以前は、先住民のGayiriの居住地であった。

 216平方キロの宝石採掘地は、おそらく世界最大のサファイアの鉱床で、1870年代半ばにヨーロッパ人によって発見された。1884年に鉄道が開通し、1887年までにタウンが成立した。1890年から採掘が活発化し、1902年に採掘地として指定された。1906年には多くの鉱夫がクラーモントからこの地に移住し、北方にルビーヴェイルRubyvale(人口:569(1981))とサファイアSapphireの町が生まれた。

 クィーンズランド政府は第1次世界大戦から1926年まで宝石を市場に販売したが、ルビーヴェイル及びサファイア宝石鉱夫協会が1930年代に設立され、これに代わって宝石の販売にあたった。

 1938年に発見された1,165カラットのスター・オヴ・クィーンズランドは、世界最高のブラック・スター・サファイアで、カットされてプレジデンツ・ヘッズ・サファイアとなり、現在はニューヨークのスミソニアン協会にある。

 石川美帆・藤川隆男1202